前回と前々回と臨床工学技士についてさんざん語りましたが今回が最後です。
今回は、パパが臨床工学技士として働いてやりがいを感じる瞬間について語ろうかなと思います。
臨床工学技士の業務についてざざっと前回までの記事で書きましたが何か気づきませんでしたか?
患者さんと直接コミュニケーションする場というのはすごく少ないんです。
維持期の透析患者さんが通院している病院であれば患者さんと接することはありますが、手術室での業務となるとほとんど接することはありません。
看護師や医師のように患者さんに『ありがとう』『お世話になりました』といわれることもありません
パパも透析業務以外でこのようなことを言われたのは1度か2度しかありません。
ではどんなことをやりがいとして仕事をしているのか紹介していきたいと思います。
その①~患者さんの順調な経過~
自分が携わった手術や治療の患者が順調に回復していきICUから一般病棟へそして退院となった際は嬉しいものです。
特に難易度の高い手術で後遺症が出る可能性のある手術というのも脳神経外科では行います。
その際に後遺症をできるだけ残さず(残っても軽度)手術を行うために臨床工学技士が神経モニタリグを行います。
このような手術を終え、後遺症が全くなかった時の達成感というのは実に気持ちのいいものです。
翌日の電子カルテを確認するまではドキドキしますがw
このやり切った!、成功した!という達成感がやりがいの一つ目となります。
しかしすべてが成功して達成感を味わえるかというとそうでもないこともあります。
最善の治療を行っても救えない命もあります。
そういう場面に立ち会うこともあります。
特にパパが今もでも忘れることができないことは救えなかった小さな命
これだけは今でも忘れませんね
その②~他職種スタッフとの信頼関係~
コミュニケーション、信頼関係は社会に出ると必須ですよね
チーム医療という言葉があるように医療の現場では信頼関係が特に重要になってきます。
医師や看護師に信頼されるということもやりがいにつながります。
医師や看護師との信頼関係を築くためには時間と努力が必要となりますが、無駄なことではありません。
特に医師との信頼関係を築くためには、医師と同レベルの会話ができるくらい勉強して知識をつける必要があるので大変かとは思いますが、医師から「〇〇君じゃなきゃダメだ」とか「今日は〇〇君、いないの?」とか言われたらうれしくないですか?
そして、医師、看護師から感謝されたり、自分が提案したことが治療につながることがパパの中ではやりがいに感じています。
その③~スペシャリストを目指す~
臨床工学技士は、技士免許を取得してゴールではなく、技士免許を取得して初めてスタートラインに立つことができます。
どのようなCEライフを歩むかは本人次第ですが、スペシャリストを目指しませんか?
臨床工学技士には資格のような認定技士などがあります。
2019年現在
- 血液浄化専門臨床工学技士
- 不整脈治療専門臨床工学技士
- 呼吸治療専門臨床工学技士
- 高気圧酸素専門臨床工学技士
- 手術関連専門臨床工学技士
- 心・血管カテーテル専門臨床工学技士
- 内視鏡関連専門臨床工学技士
- 認定医療機器管理臨床工学技士
- 認定血液浄化臨床工学技士
- 認定集中治療臨床工学技士
- 認定臨床実習指導者
この他にも
- 透析技術認定士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 体外循環技術認定士
- 人工心臓管理技術認定士
- 日本アフェレシス学会認定技士
などがあります。
これらの認定士取得のために勉強することで臨床にも役立ち認定士に合格することで達成感も得られます。
そしてなにより自信にもつながります。
最後に
何事もやりがい、達成感、向上心がないと仕事って続かないと思います。
土日休みでいつも定時上がり、確かに楽です。
でも仕事が楽しいですか?
パパは休みが少なかろうと残業時間が多かろうと、それでやりがい、達成感を味わえるのであれは労働環境が大変でも楽しく仕事ができると思います。
あまりにひどすぎる労働環境というものは医師以外ではあまりありませんがね
それともう一つ向上心です。
目標をもって仕事をすることも必要だと思います。
認定士取得を目指して教科書で勉強して、臨床の現場で教科書に書かれていたことと繋がった瞬間は気持ちいいですよw
そして「そういうことか、だからこうなるのか」楽しいですよw
仕事を楽しくするにはやりがい、達成感、向上心の3つが必要だと思います。
何にやりがいを感じるかは人それぞれですがパパは上項で挙げたことがやりがいとなっています。
現在の職場では正直、やりがいも達成感も向上心も持てるような環境ではないので来年度より某大学病院で働くことにしました。